First challenge
100.2mile 29th(men's 22th) 21:38:39
I will come back again.
ずっと憧れていた夢の舞台。はじめてのWestern Statesは、自分にとって、非常に大きな経験を与えてくれた、記憶に残るレースとなった。
【前半】
AM5:00、スタートの号砲とともにスキー場のだらだらとした上りをRun&Walkで進む。約4km過ぎからは、Snowステージ。例年よりも雪が多いらしく、進むのに苦しむ。30km過ぎまで。雪がなくなったトレイルは、雪溶けの水で川状態、または、足首まで浸かる場所もあるぬかるみ。先のことも考え、とにかく、無理せず、安全走行。
スタートから3時間も過ぎると、気温も30度を越え始め、暑さとの勝負も加わる。エイドでは、アームウォーマーに氷を入れ、水を全身にかけ、身体を冷やす。
クルーと合流する、約30.3mileのRobinson flat。ここで飲み慣れたジェル、ドリンクを補充し、エイドで食料をしっかり食べ、身体を冷やし、先へ。所々でクルーに会えるのは、本当に心強かった。
【中盤】
ダブルトラックの走れるトレイルが増える。50km以上走っているため、身体の疲労と暑さがじわじわと。
とにかくマイペースを貫く。自分には、それしかできない。
中盤以降は、首の手ぬぐい、腕のアームウォーマーにエイド毎で氷を入れ、高温の影響を少しでも減らしながら走る。これが本当に効果があった。
暑さの影響でペースダウンするランナーもちらほら出てきた。
62mile、約100kmのForesthillへ。ここでPacer、全クルーと合流。US遠征のときに、いつも旅のお世話になっている藤岡正純さんにPacerをお願いした。おそらく、私の100mileレースの半分を見ている数少ない方だ。私にUSのトレイルランニングコミュニティを紹介してくれ、私のこのスポーツに対する進み方、取り組み方に自信をもたらしてくれ、多大な影響をくれた方。本当に一緒に走ってもらって、うれしかった。
【終盤】
藤岡さんと合流しても、リズムは変えず、淡々と。走りやすく、気持ちの良いトレイルが多く、順調に進む。
しかし、徐々にペースが落ち始める。
Rucky Chuckyを渡り、エイドに着き、クルーと談笑。ホッとしたのもつかの間。いざ出発すると、一気に疲労が吹き出してきた。これまでは走れた上りも歩きが混ざるようになり、下りも大腿四頭筋が悲鳴をあげ、下り一歩一歩が激痛。ここからが本当にきつかった。ゆっくりながらも止まらず、とにかく前へ前へ。
Pointed Rocks、最終エイドのひとつ前。あと5mile。もうゴールは目の前。しかし、身体は言うことを利かず、前へ進まない。これまで、後ろで私に檄をくれていた藤岡さんが無言で横へ。リズムを合わせてくれる。そこに会話はない。横にいてくれるだけで、ものすごく強いエールを感じる。脚は痛い。ひとりだったら、絶対歩いてた。少しずつ、じわじわと前へ。「ついてこい。あきらめるな。行くぞ、みんなが待ってる」と背中が言っている。必死に、無心で、痛みとともにくらいつく。
Robie Point。最終エイド、あと、1.3mile。ロードを上りきり、住宅街へ入る。そこでクルーが待っててくれた。うれしかった。出場が決まったときは、サポート1名、ペーサー1名の計3名で戦おう、と思っていたのが、なんやかんやで有志で現地まで来てくれて、総勢8名。戻ってこれた。ゴールの陸上競技場へ。これまでの長い旅を噛み締めながら、仲間と一緒に無事にゴール。
力を出し切った。もう走れない。走りたくない。久しぶりに、満身創痍の100mile。タイムや順位に満足しているわけではないけど、それ以上に楽しかったし、得るものがたくさんあったレースだった。一生忘れられない。
2017年のWestern States challenge。家族をはじめ、本当にたくさんの仲間、友人、スポンサーのみなさんに支えていただきました。この場ではありますが、本当にありがとうございました。
もう次のことを考えてます。また新しいチャレンジのため、進んでいきます。
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